再々春桃来

再々春桃来
再々春桃来バナー
  • 委託先
  • ホワイトキャンバス様
2009.3.8
Arrange from 上海アリス幻樂団 東方シリーズ、黄昏フロンティア 東方シリーズ
Compose and arrange by ししまい三号(DauGe)
Vocal なき
Illust
  • 01 図書館にて・改
    黄昏フロンティア東方萃夢想より「ヴワル魔法図書館」
  • 02 民衆の阿片・改
    東方風神録より「信仰は儚き人間の為に」
  • 03 墨染めの雪化粧・改
    東方妖々夢より「幽雅に咲かせ、墨染の桜 〜 Border of Life」
  • 04 月の雫・改
    黄昏フロンティア東方緋想天より「砕月」
  • 05 冬の息吹・改
    東方永夜抄より「シンデレラケージ 〜 Kagome-Kagome」
  • 06 鬼嗤い 〜 Deamoniac Smile [ 試聴 ]
    黄昏フロンティア東方萃夢想より「御伽の国の鬼が島 〜 Missing Power」
  • 07 鬼友達・改 [ 歌詞 ]
    東方地霊殿より「旧地獄街道を行く」C-CLAYS 様より提供・自己アレンジ
  • 08 夕暮れ聖歌隊・改
    秋霜玉より「魔法少女十字軍」C-CLAYS 様より提供・自己アレンジ
  • 09 黒と白・改
    蓬莱人形より「二色蓮花蝶 〜 Red and White」
  • 10 ときには恋の話を [ 試聴 ]
    黄昏フロンティア東方緋想天より「東方妖恋談」
  • 11 世界で一番静かな夏・改
    東方永夜抄より「月まで届け、不死の煙」C-CLAYS 様より提供・自己アレンジ
  • 12 ただ心のままに [ 試聴 ]
    黄昏フロンティア東方緋想天より「天衣無縫」
  • 13 幻想四季 [ 歌詞 ] [ 試聴 ]
    黄昏フロンティア東方萃夢想より「萃夢想」

【“再々春桃来(さいさいはるとうらい)”について】
ししまいブラザーズ2009年の第一作目は、「再々春桃来(さいさいはるとうらい)」といいます。
ししまいのことを良くご存知の方は『あれ? 次は確か、四部作の“風”なんじゃないの?』と思われたかもしれませんが、今回の例大祭が3月の開催となり、それが桃の節句に当たるので何かいつもと違う作風で参加しようということになり、急遽取り掛かったわけなんです。
具体的にどんな風なのかと言いますと、かなりお祭り要素が強く――

 1)C-CLAYS さんのCDからの自己再アレンジ曲がある(C-CLAYSさん、ありがとうございます!)
 2)緋想天、萃夢想からのアレンジ曲がある
 3)過去の“ししまいおまけCD”から再アレンジ曲がある
 4)ししまい自薦の再アレンジ曲がある
 5)ボーカル曲がある
 6)全部で13曲ある(!)

という感じで、ボリューム満点。締め切りが無茶苦茶キツかったんですが(笑)おかげでかなり面白いCDになりました。いつもは緋想天はやらないのですが、今回は桃に関連している、ということで1号のアイデアが採用されました。さすがと言わざるを得ません(^^ ) そこでタイトルも“到来”ではなく“桃来”にしてあります。
アレンジについて
緋鳥から使い始めたドラムを本格的に導入することにしたので、ドラムの表現力はかなり上がっていると思います。こいつは非常にハリとコクがあって(笑)、緋鳥を経て“昨日作ったカレー”的なナイスな相棒となりました。
また、今回から新しいピアノを導入したんです! 今までピアノは何種類も試したのですが、今回ようやく“これだ!”というヤツに出会いました(^^) 例えて言うと『絵の具のたっぷり乗った絵筆のような感じ』でしょうか。伸びがあって、ガーッと引っ張ればどこまででも描けるし、細かいところもサッサッと綺麗に塗れる、途切れたり掠れたりせずに、発色はどこまでも鮮やかなのです。今僕はアレンジや作曲が楽しくて仕方ありません。相性のいい楽器に出会うと、ただ触っているだけで楽しいものですね。

というわけで、今回は再録した曲はほぼすべてドラムやピアノを入れ替えています。あえてそのまま収録している曲もあるのですが、その場合もミックスやマスタリングの手法を変えて迫力のあるつくりにしてみました。それでは、各曲のアレンジをご紹介します。
01 図書館にて・改
この曲は、以前のししまいおまけCDでリリースしたものです。原曲はヴワル図書館なわけですが非常にスピード感があってカッコいい曲ですよね。今回は再録に当たって若干のピアノ部の修正、ドラムの修正、音質向上を図っています。特にイントロとソロは肝になる部分ですし、今回の改良は自分でも結構気に入っているんですよ(^^ )
02 民衆の阿片・改
今度はししまい2号推薦の曲で、彼が春夏秋冬で最も好きな曲だそうです
(ちなみに彼は“冬は侮れない”とよく言っています(笑))。

再録ということで演奏上かなりの部分を作り直しており、ドラムを別なキットに交換すると共に胡弓や三味線を外し、ピアノのソロを多く追加しました。通常ししまいは曲の前半をオリジナルに忠実に作り、後半からアレンジを展開してゆくのですが、“民衆の阿片・改”では最初からかなりアレンジしたピアノを弾くようにしています。
03 墨染めの雪化粧・改
おまけCDからの再録です。ピアノの音を最新のものに取替え、マスタリングなどをやり直していますが、以前より低音に凄みが出てよかったな〜と思っています。墨染は結局これで3回くらいアレンジしているので(笑)我ながら結構好きなんだなーと改めて思います。ええ好きです。
04 月の雫・改
おまけCDで公開した曲です。僕はこの曲がすごく好きで、メロディがまるで気の置けない友達が自分に語りかけてくるように感じるんです。すっと入ってくるというか。原曲もアレンジも短い曲ではありますが、ラストのタッタッタッタッタ……の部分は、タイミングあわせが上手く行かなくて30分くらい弾いてました(^^;)
05 冬の息吹・改
これは秋風の前に出したおまけCDで予告編として収録した曲です。が、秋風ではこの曲のアレンジが大きく変わってしまったため、おまけCDだけの命となってしまったのでした。ワルツっぽい三拍子、会話するツインピアノなど、当時の工夫を最大限に凝らして頑張った曲です。メトロノームを使っていないので、二台のピアノがずれないようにするのが結構大変だった記憶がありますが、今となっては良い思い出です(^^;)
06 鬼嗤い 〜 Deamoniac Smile
今回インストゥルメントでもかなり力を入れたのがこの鬼嗤い(おにわらい)です。本作では真ん中に収録されていますが、実は僕はこの曲のアレンジを一番最後まで後回しにしていました。これは、秋風でも出てきましたが“アレンジしようとすると暴れる曲”、つまり完成度が高いのでヘタなアレンジを受け付けてくれない難曲なのです。
どうしようかなーと1週間くらい迷ってもぜんぜん浮かばず、イントロが最終的に浮かんだのは締め切りのほんのちょっと前でした(^^;) いやー危なかった。でも苦労した甲斐あってとても気に入っています。それと、ラストの部分は鬼がニヤッ、と嗤うイメージで弾いています(笑)。
07 鬼友達・改
鬼繋がりで、C-CLAYS さんの“神樂〜KAGURA〜”に収録させていただいたボーカル曲を持ってきました。「もしも勇儀ねーさんが声だけ超可愛かったらどうなるだろう」というイメージで作ったんですが(^^;)、“インナーハイ”という独特の合いの手も軽快に、すごく素敵な曲になったと思います。いやーこの歌詞考えるの大変だったなぁ……。
ま、曲が素敵な理由の98%くらいはボーカルのなきさんのおかげなんですが(^^;)
08 夕暮れ聖歌隊・改
もうひとつ、C-CLAYS さんの“遙〜HARUKA”に寄せた曲です。中間のタンタタタンとか、あの辺のピアノがすごい自分でも気に入っています(笑) 原曲を聞いていて、すごくジャズっぽいというかバラードにしたらカッコいいんじゃないかと思ってこんな感じにしてあります。ここですごく良かったのが、一度 C-CLAYS さんと打ち合わせしながら、全部作り直したことだったんです。一度頭を空っぽにして、もう一度弾きなおすと、なるほど C-CLAYS さんの意見がすごく染み渡るようで貴重な経験をした記憶があります。ありがとう C-CLAYS さん! たとえ時間が経っても、あの経験は今も活きていますよ!
09 黒と白・改
ししまい3号自薦の曲ということで、「黒と白」を選びました。アレンジには余り手を加えず三味線とピアノを足すにとどめましたが、細かなところをかなり修正して流れがスムーズになるようにしています。2009年の僕だったらこういうアレンジにするな、というイメージですね。ベースやバッキングピアノの見直し、音量バランスやミックス、マスタリングなど技術的な修正が多いです。

この曲のアレンジで悩んでいたときに、友人のKちゃんが「好きなことを思いっきりやるといいよ!」とアドバイスしてくれたのでした。結局好きなこと=三味線という帰結になり(^^;)その後のししまいの方向性に大きなヒントとなった大事な曲です。
10 ときには恋の話を
ハイ新曲です。なんか僕は東方妖恋談を聞いているとすごく魔理沙の絵が浮かぶんですよ(^^;) 別に魔理沙のキャラソンってわけではないのですが、おそらく“恋”という字がタイトルに入ると、そういう風に見えちゃうんでしょうね(笑)。というわけで、勝手に魔理沙のことを考えながら弾いています(笑)。ラストのピアノ早弾きは原曲のオルガンをなぞったものなんですが、すごくカッコいいですよね。
11 世界で一番静かな夏・改
C-CLAYS さんの“遙〜HARUKA”に寄せて書かせていただいた曲です。東京大空襲のために、7年に一度蝉が鳴かない夏が来る、という曲にしました。しっとり系のバラードの中ではとても気に入っている曲で、今回再録させていただいてよかったなぁとしみじみ思います。ピアノの音質向上、マスタリングなどを中心に行っています。
12 ただ心のままに
天衣無縫ですね。原曲が非常におおらかで、のびのびしたイメージだったのですぐに好きになってしまいました。ですから自分もこれを弾くときに“何も考えず、ただ無心で弾く”ということを心がけました。今回は尺八と横笛のペアでメロディを吹いています。また、音が濁るのを防ぐためピアノを一台だけにしています。実はししまいではピアノ一台の曲というのは数えるほどしかありません。これはその中の珍しい1曲と言えるでしょう。
13 幻想四季
萃夢想を聞いたときに、「あ〜これはボーカルアレンジしたいなぁ」とすごく思いました。東方 Project の曲は基本的にインストゥルメントでしかも BGM なので、ボーカルアレンジにするのは極めて難しい曲ばかりです。が、これはパッと歌が浮かびました(^^;)。 
お祭りということであまりキャラ性にこだわらず、今回は「これからもししまいブラザーズは、3人で巴(タッグ)を組んで歌ったり踊ったりしながら曲を作っていきますよ」と、自分達のことを歌詞に書きました。
毎度ながらボーカルのなきさんの歌は素晴らしく、本当にいい曲になったなぁと思うのです。
【おわりに】
例大祭が3月に繰り上がったせいで殺人的なスケジュールでしたが、ひとまず完成してよかったなぁとホッとしています(^^;) 今回は桃のイメージでお祭りっぽく作りましたが、皆さん同様、僕たちにとっても例大祭は楽しみなお祭りイベントなのです。ですから奉納品のCDを用意して、お酒を用意して(笑)これでお祭りの準備万端です! この原稿を書いているのは2月の中旬ですが、どうぞ皆さんも風邪を引いたりして折角のお祭りで鼻ズルズル、なんてことがないように、体調を整えて来るお祭りに備えましょうね! やるぞ!